2016.1.4 梅田ブルク7
STAR WARSで沸く深淵だったが、一作目はどうしてもこれを観ようと思いました。なんといっても日本映画界の巨匠である山田洋次監督と、そして生きながらにレジェンドとなった吉永小百合さんである。音楽を担当した坂本龍一教授にして「このオファーは日本人として断ることが出来なかった」というのがよくわかる。作品は戦争の悲惨さを親子の愛情、そして当時を生きた若い女性のダブル視点で芳醇に描かれている。そしてなんといってもキャストが良かった。二宮くんは本当に映画向きの俳優さんになったなぁと思うし、黒木華ちゃんが超かわいかった。そして何より、この微妙な時代に巨匠、山田洋次がこのシンプルなテーマを撮った事を大いに賞賛するのである。ずっと戦後の日本を撮り続けてきた山田洋次監督の時代への”静かなる怒り”をとても感じた映画だったのです。
▼「母と暮らせば」公式HP
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