2015.7.5 下北沢 ザ・スズナリ

大陸で生まれ、男としてヤクザになって終戦を乗り切った史実をベースにした奇妙なストーリー。わかぎゑふが書きそうといえば書きそうだし、リリパとしてはちょっと意外な展開。でもこの人の戯曲にはプンプンと女性臭が漂っているのはいつもと同じ。そう考えると納得出来る芝居だったともいえる。そもそもいつも心に引っ掻き傷を作る戯曲作家だから、今回もなんとなく後味は悪かった(もちろん良い意味で)
実在の主人公の人生を描いていったら上演時間10時間になったとわかぎ氏は語っていたが、いやはや小説で書けばいいのになぁ…と思う。(もう書いてるかもね)とにかく、小骨が喉に引っ掛かったままの微妙なザラつきが残った不思議な作品だった。