大阪のオフィスの引っ越しが終わりました。2009年に中之島のレトロな旧ダイビルから引っ越して8年間お世話になった古河大阪ビルから北新地を超えた向こう側の堂島ビルヂングへ。1997年に中崎町のワンルームマンションで一人きりで創業したクエストルーム。人も徐々に増えて南船場のグランドメゾン、順横ビル、備後町の井上ビル、そしてダイビルから古河大阪ビル、新しい堂島ビルチングと6回目の引っ越しでした。
古河大阪ビル入居当初は、大きなレギュラー仕事が突然終了となり、途方に暮れた幕開けだったのをハッキリ憶えています。その後の2011年、東日本大震災によって日本は一気に暗くなったように思います。各企業の広告宣伝費削減によって、我々の業界もホントに赤字ばかりが続いて、一時は会社存続も危ぶまれた時期もありました。個人的な生活の変化もあったりで、古河大阪ビル時代は"しんどかった"思い出しかなかったような気がします。多くの優秀な社員に出会い、そして去っても行きました。自分の年齢的なこともあって、"オレに着いて来い!"という時代から"持続可能な組織""自分の経験値の化石認識"への大きな変革の時間でもありました。でもスタッフや周囲のクライアントのお蔭様で、ウェブメディアや映像のお仕事など新たなチャレンジが始動したのもこのビルでした。そして何よりこのビルで創業20周年を迎えることが出来て、多くの方やスタッフからお祝いしてもらったのは嬉しい思い出のひとつです。地下の食堂やボンシャンヌのパン、裏の喫茶パウゼのトルコライス、パオロのパスタなど素敵なお店にも囲まれました。
荷物がすべて運び出されて、がらんどうになったオフィスで、ポツンとひとり、いろんな事を思い出してしまいました。そして最後に建物に向かって深々と一礼。8年間、本当にお世話になりました。新しい堂島ビルチングでは、今頑張ってくれているスタッフたちと一緒に、新しいコト、楽しいコト、いっぱい思い出を創って行きたいと思います。
※ドーチカ地下街から雨に濡れずに通えて便利な古河大阪ビルでした
※いろんな思いをしながら行き来したエントランス。常に清掃の方が綺麗にしてくださってました ※1Fのエレベーターホール。どんな時も警備員さんが挨拶してくださいました ※僕のデスクからの外景。この風景をみて、いろんな事を思っていました ※8年間ホントにお世話になりました。ありがとう…古河大阪ビル