2016.5.7 東京/銀座・東劇
今季のMETライブビューイング全制覇を目論んでいるのでもちろん観た。最初はヘンてコリンな日本趣味だろーなとバカにしていたんだけれど、中盤以降の2幕目からはグググっと惹きつけられた。「マノン・レスコー」でも出ていたナポライスは、相変わらずの大女だったけれど、なんとも清楚な日本人?女性に見えて、それはそれですごい演技力だなと感心した。何よりもミンゲラの演出版になってから大人気演目となったというだけあって、文楽のような人形の使い方がすごくスパイスが効いていて、日本人としても納得の演出だった。ラストではこの悲劇を悲劇のまま終わらせるという、近松的な展開もあって、いや、よくぞ日本をよーく研究されてるなぁとも思って拍手喝采であったのです。ひとつだけ難癖を付けるとすれば、着付けの問題だけ。あれ、松竹から誰か派遣してどないかしたたった方がより良くなると思う。京都の観光客のような着付けにゲンナリとはなりました。
▼METライブビューイング公式サイト
http://www.shochiku.co.jp/met/program/1516/