2015.4.17 六本木・国立新美術館
13年ぶりの大回顧展だそうである。実は13年前も行っている。その後は様々な企画展でマグリットの名前を見つけては目撃してきた。大回顧展という名に恥じない、綜覧的な内容に圧倒される。今回は初めて観た「天才の顔」「恋人たち」「告知」「不思議の国のアリス」に目が止まって動けなくなる。もちろん「光の帝国II」は千両役者なので何分も見つめてしまった。今回は彼の年代別に作品が並べられていて、戦争の影響や男性として悩みの多い40歳代にはどうも筆が活き活きしていない事がよくわかった。マグリットも実際には50歳から、あのマグリットになったのだなと感心した。本当に世界で一番大好きなマグリット。もう次はベルギーのマグリット美術館に行くしかあるまいと固く決意するのであった。