2015.2.25 大阪/シアター・ドラマシティ2003年に同じ藤原達也主演でやった再演。”ニナガワ×シェイクスピア レジェンド第二弾”という大層な副題が付いている。藤原が蜷川に直訴しての最後のニナガワシェイクスピア作品という触れ込みで、一応目撃に行く。
結論は最悪。あれだけのプロが集まって、自らレジェンドと冠をつけたニナガワまで寄ってたかって、こんな舞台しか出来ないのかと悲しくなった。舞台美術は日本の長屋風で、音も三味線や拍子木、お経という、いかにも”ロンドンでウケ狙ってまんねん”風の全く必然性の無いもの。そこに王冠着けた平幹二朗が出てくるので、逆に日本人としては気持ち悪い。主演の藤原竜也、セリフ多すぎ。気合いが入っていたのだろうけれど、朗読じゃなくて芝居だよ!って感じ。オフィーリア役の満島ひかりが酷すぎた。セリフ一本調子で高校演劇レベル。平幹二朗も、んーちょっとなぁ。老体井戸水浴びはキツかったなぁ。鳳蘭は…、(ノーコメント、以前ブログで宝塚批判したらえらい目にあったのでノーコメント、あくまでノーコメントです!)中入り前の演出は”いかにも蜷川でござぁ〜い”な白人向け趣向、中入り後からは一所懸命ストーリーを説明ゼリフで繋いで行って、えっ??と終わる。ラストシーンの肝役であるフォーティンブラスの内田くん?って俳優、上手とか下手以前にセリフが聞こえてないよ!(自分の唾を飲み込む音に負けていた)
あぁ、蜷川幸雄ももうダメだと思ったし、藤原竜也もそろそろ蜷川トーチャンとの決別を真剣に考えた方が良いと思うな。ダメだわアレでは。ホリプロさん、何とかしたって〜やぁ。
カーテンコールの途中にそそくさと退場。確かにキャストの顔は暗かったから、やっぱり本人たちも何となくシックリ来てなかったんだろうなぁ…と思う。ロンドンに持っていっても一緒やと思うな。本質が抜けてるし。
客も悪いんだよね。アレでスタンディングオベイションしちゃうオバちゃんが居るんだもん。役者も真剣なんだから観客も真剣に観ないとダメだといつも思う。ダメなモンはダメ。金はこっちが払ってる。見せ物なんだし…。
¥1,2500→金返せ!な感じで値段に見合っていない。墓掘り役の山谷初男さんの素晴らしい演技に2,000円、中入り前の雛壇演出のスタッフに2,500円、藤原くんに一応1,500円、ラストの蚊の鳴く声で−1,000円、レジェンドと言って憚らない蜷川老害翁に天誅として−5,000円、
〆て……、あっ!ゼロ円になっちゃった。スタッフさんのご苦労に免じて¥3,000ってとこですかね。
久しぶりに酷い芝居を観てしまった!