2013.4.20
ミナミのBARチルドレンが30周年を迎えたということで、千日前のユニバースへ。知る人ぞ知る(…ってか知らない人はモグリかもね)ミナミの名物バーならではの多彩なゲストは総勢300人以上。飲食ブースも飲料メーカーからお仲間の各種お店が出店されていました。文学系と音楽系のお客が多い同店ゆえ、すんごいメンバー大集結でラストのライブでは「えっ!そんな人がマジで来てたん?」な方の演奏をみんなで堪能しました(写真、および実名一切掲載不可のシークレットパーティだった為、ここで書く事は出来ませんが、本当に素晴らしいセッションを聴く事が出来ました)
この店に初めて行ったのは…、多分当時FM802の常務だった石原さんとだったと思う。「つるつる」から「チルドレン」という王道コースが最初だったかなぁ?その後は長友啓典さんとディープにおつきあいの始まる雑誌のプロジェクトで、まぁ週に何度か行っていた時期もあったなぁ。だとすれば最初は25歳くらいだったのかなぁ。あれから25年。
北新地族のボクとしてはミナミは永遠にアウェー。っていうか奥が深過ぎて開拓する気にもならない。そんな中の気軽に行ける数少ないお店ではあるんだけど、でもでもやっぱり行く時には緊張する。オーナーの祐子さんは毒舌で有名だけれど、なぜだかボクにはとても優しい気がする。気に入られてるとかそういうんじゃなくて、何だかボクの心の奥の気弱さとか人見知りといったネガティブな部分を全部見透かされていて「こいつ、あんまり虐めたらアカンな!」と哀れんでくれているのかも知れないなと思う事がある。20代のペーペー時代からタマに(ほんとたまに)行っていたのだけれど、年齢的にイケイケな時、鼻高々な傲慢チキな時、人生を賭けた創刊の時、アカンくなった時、凹んだ時…。この店で偉そうにしたり、調子に乗って女性を口説いたり、ある時は大作家に朝まで怒られたり、泣いたり、笑ったり…。もしかしたら石原のすべてを祐子さんはカウンターから見ていたのかもしれない。ボクにとっては\、童謡「背くらべ」の柱みたいな存在のお店なのだ。
昨日の夜は旧知の方々にいっぱい会えた。それもどちらかというと先輩ばかり(この年齢になると、先輩にお会いする機会はとても貴重です)。懐かしくもあり、不甲斐ない自分が恥ずかしくもあり…。
著名な建築家や作家、ミュージシャンの旧知と「わぁお!ご無沙汰ぁ!」とご挨拶する度に、祐子さんの「心根からのおつきあい」に感動させられる夜でした。ボクも心の根っこから人とのおつき合いを再構築しないとなぁ…と思った刺激的ないい夜となりました。